FSS2011と行動計量学会大会での再会

FSS2011と日本行動計量学会の大会で久しぶりの再会がありました。まず、FSS2011ですが、約10年ぶりに大熊さん(下記の写真の左端)と再会しました。三菱電機の商品研究所に配属なった2年後輩です。当時、私の配属先のデザインセンターは商品研究所内にありました。青春時代の楽しい時間を共有した仲間です。慶応大学工学部出身ですが、現在は日本大学の哲学の先生という変った経歴です。その経歴から想像できるように社会に対する考え方がとてもユニークです。その隣の野本先生は、私がファジィ理論(別名、あいまい理論)を学ぶときに指導してもらった恩師です。私から見ると彼は数学者です。デザインという曖昧な考え方が引き付けたのか、私が部長の頃に部下になりました。現在は、山形大学の教授(2年前から)です。大熊さんとは慶応の同期のようです。会社時代は別の部門の仲間でしたが、それが幸いして、お互いに大きな知的な刺激を受けたと思います。写真の会場は、NHK番組の「江」で有名な新田義貞のお城があった「北の庄」にある居酒屋の部屋の中です。
他方、岡山理科大での行動計量学会ですが、約3年ぶりに朝野熙彦先生(首都大学東京、写真右端)にお会いしました。朝野先生と初めてお会いしたのは、約20年以上前の魅力工学という研究会でした。私は企業時代、週末は基本的には会社の同じ職場の仲間とは付き合わないという主義でしたので、色々な研究会に参加していました。現在は分かりませんが、当時、大きな会社のサラリーマンは週末も同僚と過ごすという傾向がありました。そのため私は職場では変人扱いです。単に会社人間になりたくなかっただけですがまだ少数派でした。朝野先生は私の多変量解析の恩師です。とても偉い先生なのに、最初の単著「多変量解析の考え方」の原稿を確りと校正してもらいました。たまたま母校が同じ千葉大(学部は違います)ということからでしょうか。学会のマーケティング関係の主査ということから、数回発表させてもらっています。酒豪の朝野先生と飲み交わすのは、毎回とても楽しいです。なお、いつも献本してもらっていますので、私も先週刊行した本を献本しました。マーケティングに興味のある方はベストセラー作家(?)の朝野先生の本を読んでください。感謝の気持ちを込めて、少し宣伝です。人生はどれだけ多くの人(できる限り異分野、違う世代等)と交えることができるかで、その充実度が違います。一期一会を大切に。