Facebookを超える普及率の日本版ソーシャルネット「LINE」

今年の初めに、学生に進められて登録したソーシャルネット_LINEが、1年弱(リリースは2011年6月27日)で、世界で3千万人の参加者を数え、Facebookを超えるスピードで拡大していると言う記事(下記の1番目)がサイトに載った。その記事で、初めて日本発のソーシャルネットであることを知った。日本以外では、クウェートサウジアラビアのAppStoreで1位になるなど、中東や東南アジアで、ものすごくヒットしていると院生が教えてくれた。世界的なソフト開発競争に劣勢の日本としては嬉しい記事である。
iPhoneのメールに採用されている対話形式のメール表示、感性をくすぐるイラストスタンプ(下記の写真、双方の気持ちがよく伝わる)、無料電話(IP phone)、スマートフォンに限定されたサービスが優れていると個人的にも使用していて感じている。はじめて、使ってみて、Facebookのイメージを持っていると思った。ソーシャルネットのサービスは、日本のMixi(国内中心)が世界最初との噂がある。ソーシャルネットといえば、Facebookが代表に言われるが、それ自体は非常に日本的な文化を持っていると感じている。
なお、LINEがヒットした経緯や理由などをわかりやすくまとめた記事(下記の2番目)があったので紹介する。要点を抜粋すると、次になる。
1. 携帯電話番号を軸に生活の中心にある「家族や会社の同僚、気の合う仲間とのコミュニケーション」にフォーカス
2. UI/UXデザイン重視
3. 国内のテコ入れにCMを投入するなど適切なマーケティング施策
4. 2012年1月NHN Japanに合併。リソース集中投下。
5. 各国の通信事情や華僑のような国をまたがるコミュニティに対し機能的にフィット
6. 既にAPIがあるが、それを軸としたプラットフォーム化を計画している

ところで、スマートフォンのゲームでも日本のソフトが世界を席巻していると、本日の朝のNHKの番組で話していた。その秘訣は、高い完成度、モバイルに特化、高い収益性、と説明していた。なお、メディアを賑わしたソーシャルネットの「コンプガチャ」の各社からのサービス停止は、ソーシャルネットの負の面を明らかにした。また、韓国は任天堂に対抗して、ネットゲームが発展したが、ネット中毒の学生が増大するという社会問題も発生している。
(1)http://www.asahi.com/business/update/0509/TKY201205090173.html
(2)http://techwave.jp/archives/51737140.html