最尤推定法と二科展

昨日の金曜日に、東京スカイツリー見学(午前)と二科展(午後)に行ってきました。その往復の道すがら電車の中で、石村貞夫他「入門はじめての統計的推定と最尤法」(東京図書、2010年)をほぼ読みました。具体的な例題が多いので、大変読み易すい本でした。これまで最尤法の本の専門外で読者に読みやすい本が皆無でしたので、本書は待望の入門書(本の巻頭言に石村先生も同様のことを記しています)といえます。最近のマーケティング手法で最尤推定法は頻繁に用いられていますので、この手法の理解なしには近代マーケティング手法はマスターすることはできません。後半に書かれている重回帰分析を入門書で用いられている最小二乗法でなく、誤差の正規分布最尤推定法による回帰係数の求め方を読んでみると、誤差が正規分布が前提としていることが実感として理解できました。
なお、二科展については、特に絵画は作品の範囲があまりにも狭いので、つまり、具象もなくコンポジッションもなく、ポップアートも、また、純粋アートもないのには寂しい限りでした。