カプセルホテル・9hとプロダクトデザイナー

京都寺町店に2年前にオープンしたデザインカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」の誕生過程の番組を飛行機の中で見ました。秋葉原のカプセルホテルを経営していた父親の急死で、その息子(油井啓祐社長)が投資会社を退職して、五億円の負債にも関わらず後を継いだ後の活躍を描いたものです。まずは、負債を解消するために、顧客を外国人と女性に絞り、不要なサービスをなくすなどの徹底したマーケット戦略によって解決する。その後に、新しいタイプのカプセルホテルを提案しようと相談したのが、企業コンサルタントでなく、プロダクトデザイナーの柴田文江氏であったのが興味深い。油井氏はコンセプトは漠然とあったが、それを具体的にするパートナーが必要であったからと説明があった。昨日、中小企業のデザイン支援の計画推進を始めているデザイン事務所の高橋社長と話をした際に、彼から、今後の中小企業の発展にはプロダクトデザイナーの重要性が増していると同様の話を聞いた。大学生からの人気が低くなりつつあるプロダクトデザイナーという職業であるが、我々プロダクトデザイナーパラダイムシフトをしないといけないと痛感している。時代は我々の活躍を求めているのであるから。さらに、高橋社長は中小企業の支援にはインターネットが必須であると力説した。企画から販売までインターネットによるシステム構築を目指している。私もその構築のメンバーの一人でもあるが、・・・。なお、9hはグッドデザイン金賞やその他のデザイン賞を多く取っている。日本より、世界で有名で、顧客の八割は外人らしい。ネットでも詳しくそのデザインを紹介しているので参照ください。なお、パナソニック電工など多くの企業が油井社長の熱意で手弁当的な協力をしています。「夢は人を動かす」