ドン・ノーマンの「活動中心デザイン(ACD)」に関して

Mac Fun」の10月号に,アップルから学ぶ[UI/UX]心理学という特集が載りました。早速,アマゾンで購入して,読みはじめましたが,その中で,マイクロソフトのメトロスタイルが,コンテンツ中心のデザインは,ノーマンの提唱する「活動中心デザイン」を用いていると書いてありました。少し興味をもったので,・・・。
そこで,サイト検索で,「活動中心デザイン」を調べましたので,まずは,それを引用します。私の所感は,後日,述べます。
■石橋秀仁氏のコメント(http://www.tumblr.com/liked/by/mokuren331)では,「世界中の人々が同じ人工物(例えばiPhone)を使いやすい物として受け入れている現象は、人工物と人間との〈動物的〉な関わりとみなすことができます。大量生産によるスケールメリットの経済性は無視できませんから、文化の垣根を越えて世界中の多くの人々に受け入れられる「普遍的」なデザインを追求することはグローバル企業の自然な行動です。そこでは文化依存的な「人間中心デザイン(HCD)」よりも、文化依存度の低い「活動中心デザイン(ACD)」の手法が重要なのだとD.A.ノーマン氏は主張するわけですね。・・省略・・柳宗理のワークショップ型デザイン手法からは、いかにも〈動物的〉(手に馴染む)でありつつも優れて〈人間的〉(愛着がわく)な人工物が生み出されました。柳宗理のなかで〈動物的〉な「活動中心デザイン」と〈人間的〉な「人間中心デザイン」は決して「二項対立」ではなく「二項並立」であったはずです。」

■石橋秀仁氏は,きちんとドナルド・ノーマン氏がオンラインマガジン「Core77」(Don Norman: Does Culture Matter for Product Design?(2012年1月9日))にて,それについて書いたコラムを訳していますので,それも下記に引用します。
http://blog.iaspectrum.net/2012/02/08/norman-acd-01/

■下記のような要約もありました。
『もの』を扱う『活動』に焦点を当てると,『活動』に適う『もの』が生まれる。
活動のなかをデザインする。  活動を豊かにするデザイン。  ものは、活動を豊かにすることをサポートする。

■なお,「Mac Fun」の10月号では,「メトロスタイルのアイコンは,そのソフトを象徴するイメージでなく,内容を表す手法を取る。」と書かれています。