これからのインタフェースは行動蓄積が必須に

インタフェースデザインの研究をしていると、昔から、将来は予測型のインタフェースが登場するといわれている。初期の例は、文字入力の使用頻度の多い文字候補が上位に表示されるタイプである。
文字以外のものになると、人間行動の蓄積を端末とクラウド環境で行う必要がある。そこで、私の企業向けのセミナーでは、聴講者の企業関係者には、何に使うかは考えないで、なんでもいいからユーザーの行動蓄積ができる仕組みを構築するようにと助言している。
行動蓄積をしたものを、何にどう使うかは、後で考えればいいのである。行動蓄積していなければ、いくらいいアイデアがあっても、絵にかいた餅である。どうしても、行動蓄積は時間が必要なので、使用目的を考えないで進める必要がある。
しかし、このような私の提案に対して、朗報がサイトの記事にあった。それが、日本発の「マーズフラッグ」である。
これを考案したのが、ファウンダー兼代表取締役社長で、生粋のテクノロジストでもある武井信也氏で、「未来の検索エンジン」である。
具体的には、「プッシュ型のパーソナライズドサーチ」で、過去の行動履歴から理解したその人の趣味趣向やロケーション情報などを踏まえ、その人がそのときに求める、その人ならではの情報を「プッシュ型」で提供するエンジンという。
5年後にはグーグルは検索市場の主役から退場し、クリエーターが本当の主役となる時代が、このエンジンで実現するという。詳しくは、下記のサイトに記載されている。

●グーグル支配の今は、「ネットの石器時代」 グーグルに局地戦で挑む、日本発ベンチャー企業
http://toyokeizai.net/articles/-/32948