「自助、共助、公助」の視点からのデザイン

昨日の卒業式は、3/11に発生した東北関東大震災で被害になられた方々への黙祷から始まりました。世界中の人々からの多くの支援が寄せられていることをマスコミを通じて報道されています。この大震災に向けて我々ができることは、「自助、共助、公助」の視点(昨日、学科長として卒業生に説明)から考えてみたいと思います。「公助」の主眼は人命救助です。これは公の専門家(消防士や警察官、自衛隊の方々)によりなされることになります。その後になるのが、「共助」です。被害者の方々のための復興に、募金やボランティアなどあらゆる可能な方法で、つまり、本格的には3月末ぐらいから、「All Japan」で我々が支援することになります。最後の「自助」は、復興がなり、被害者の皆さんの自助する日常的な生活再建に、側面的な共助と公助による支援となります。私の専門とするデザインでも災害デザインという分野が、これまでの過去の震災の教訓から、提唱されています。この機会に、関係の学会でも「自助、共助、公助」の視点からの新たなるデザイン提案を推進して行きたいと思います。
なお、日本に向けて、心を温めてくれるようなメッセージやエピソードが、世界中から寄せられています。それを電気も止まってしまった栃木県の避難所で、20歳の学生が徹夜で作成したという話題のサイト「prayforjapan.jp」(http://prayforjapan.jp/tweet.html)がありますので転送します。最後に、今回の東北関東地方大地震でなくなられた方のご冥福と、災害を受けた方々の速やかな生活回復をお祈りします。