テクニカルコミュニケーション(TC)

3/11の大震災が起こり報告が遅れましたが、2/22に大阪で開催された「ヒトとモノと情報の新しい関係(テクニカルコミュニケーションの明日を探る)」セミナー(http://www.kiis.or.jp/trn/tw/forum.htm、参加者約80名)で、「操作用語の意味と取扱説明書」と題して講演をしてきました。本セミナーの開催趣旨を引用すると「インターネットが市民権を得て以来、メーカー側からの一方的な情報発信だけではなく、ユーザーからも掲示板やSNS、ブログ、2チャンネル、ツイッターなど多彩かつ大量な情報が発信されるようなりました。また、インターネットの高速化に伴い、動画による情報も増加する一方です。そのような環境の中、マニュアルや我々テクニカルライターの担う役割も変化を求められているのではないでしょうか? 今回は、ユーザーと製品と情報の新しい関係を踏まえた上で、今後マニュアルはどう進化すべきか? 我々テクニカルライターはそれにどう対応していくべきかを探りたいと思います。」です。現在では、一般的なテクニカルライターではなく「テクニカルコミュニケーター」と呼ぶようにしているそうです。技術をユーザーに正しく正確に伝える人々という意味です。3名の講演のあと、参加者とのパネルディスかションがありました。紙のマニュアルがすべてIT化するという意見がありましたが、結論としては、紙のマニュアルは残り、それらを補完する方法として、費用の必要なIT化があるということにまとまりました。紙のマニュアルはユーザーだけでなく、開発設計者や営業担当、サービスセンターなどの運営側にとって、彼らを一つにまとめるものたとて機能しています。PL法などの安全性の法律的な視点からも無くす事は出来ないと思います。今日、テクニカルコミュニケーターはユーザビリティ専門家、ウェブデザイナーのようなTCツールの専門家、最後に、「分かりやすく伝える技術」を伝える教師の3つの方向に活躍しています。なお、来年にTC学会の設立も考えているようで、注目してください。また学会参加ください。