化粧品の雑誌に寄稿

化粧品雑誌「Fragrance Jornal」の3月号(http://www.fragrance-j.co.jp/magazine/fragrance.html)に「感性工学からみた化粧品パッケージデザイン評価」と題して寄稿しました。企業の研究者が読む雑誌です。その冒頭に書いた内容を少し要約して記します。『商品の(パッケージ)デザインに対する評価は、それを見てすぐに感じられます。つまり、無自覚過程からの結果です。無自覚過程ですので、その内容はわかりません。したがって、残念ながら、デザイナーがデザインするための要求項目を把握できません。そこで、彼らは対象製品に関する市場のキーワードをもとにデザイン方針を決めてデザインを行っています。しかし、もし、消費者の無自覚過程の評価に関する認知モデルが明らかになると、さらにその認知モデルから具体的なデザインの知識が得られとするならば、感性工学のひとつであるデザインの設計論として用いることができます。この認知モデルの1つとして臨床心理学者のG.A.Kelly が1955 年に提唱した有名な「パーソナル・コンストラクト理論」があります。・・・』。私は10年以上前からこの認知モデルを明らかにするラフ集合や区間分析などの手法の開発と応用事例研究を行なっています。来週、私の方法論に興味をもった大和ハウス工業の研究者が来校します。また、三洋電機永大産業のメンバーが参加している研究会の事例研究の指導を始めました。