住宅空間への感性デザイン手法の適用

昨日、関西から大手住宅メーカの研究者2名が来校しました。拙著の中で紹介している消費者の認知評価構造をラフ集合による逆推論で解明しようとする感性デザイン手法に興味をもたれたようです。インテリアデザインの提案に適用しようとのことでした。空間デザインにラフ集合を適用する際に、製品とは異なり、どうしても構成要素が多いので、新しい工夫が必要と考えています。具体的にはイメージ毎に認知部位を用意する必要があると考えます。先週にも関西の企業関係者で住宅のキッチンデザイン関係に本手法を適用したいという話があり、同じような方向で指導をし始めています。なお、前者の研究者は、適用研究をするために、感性デザイン手法をきちんと学びたいというので、近々本学で講習を受けに再来校する予定です。これまで、何度か企業の研究者や他大学の博士過程の院生に集中講義をしています。本では、手法のノウハウ的なことは理解できないのでどうしても必要となります。毎年卒研指導している大阪市立大学の学生(岡田教授のゼミ生)にも集中講義を行なっています。