ユーザーを無視したアプリのバージョンアップ

最近は、頻繁にアプリのバージンアップをする会社が増えていると感じています。統計ソフトで実績のあるSPSSは、毎年クリスマスバージョンアップで有名ですが、社員にクリスマスボーナスを払うために行なっているという噂(真実らしい)があります。Adobeなどのソフト会社も、毎年、CS2からCS5とめまぐるしくバージョンアップをしています。大会社になって社員の給与を払うために行なうとしか考えられません。ハリウッドのシリーズ作品と同じ傾向にあります。新しいソフト開発はリスクが大きいので、定番のソフトの改良だけで経営を維持しているのではないでしょうか。このような傾向が続くと、ソフト会社もユーザからそっぽを向けられることにもなりかねません。他方、EUマイクロソフト独占禁止法で訴えたのも注目されます。WindowsのOSにネット検索ソフトや動画編集ソフトなどが無償という仮面を付けて販売されていますが、それらのソフトが付いていなければ、WindowsのOSは数千円で済むというのがEU側の本音の主張(訴訟ではIEに絞っているが)です。その無償の仮面で、多くのソフト会社が潰れています。米国は、クリントン元大統領のプロパテント政策の庇護の下に育ったMS社に、やっと、それに異論を訴えるEUが登場したことは歓迎すべきことです。http://www.computerworld.jp/topics/ms/170509.html