日本の嫉妬社会

最近、メディアで注目されてきている加藤嘉一氏の新書「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか」を読んでいます。似たようなタイトルの本は沢山ありますが、現代の中国人を若者の視点から、彼の体験を通じて分かりやすく新鮮に書かれています。ステレオタイプでない中国人像が好感をもてる。読書後にその全体的な書評を書きますが、まずは、興味深かったのが、日本は嫉妬社会で、中国には嫉妬の文化がないということ、そのため、日本でそこらじゅうにはびこっている「いじめ」がなく、「出る釘は打たれる」という意味不明な文化はないと、北京大学での留学生活経験から断言している。逆に出なければ打たれるぐらいだそうです。つまり、突出しなければ評価されない。その意味では、とても個人主義的な社会である。明日に自民党公明党から内閣不信任案が提出されるようであるが、嫉妬を超えて、感情的に独断的な菅首相が嫌いという政治理念も何もない不思議な国会になっています。国民の多くが内閣不信任案にそっぽを向いている中(そんなことで争っている場合ではなく震災復興の法律を審議して欲しい)、また、新しい首相候補もなく、ただ単により混乱を起こそうとしているとしか思えません。最後に、中国は、政治関係以外は、人々は日本よりもはるかに自由であるというのは驚きであった。詳しくは後日の書評で、・・。