プローブカーの考え方

最近実用化が始まったプローブカー(別名、フローティングカーシステム)とは、実際に走行している自動車をセンサーとして得られたデータを、交通管理や自動車の走行支援用のコンテンツとして利用しようというものです。有名な事例として、ワイパーの作動状況から天候データを取得しようとするものがあります。その具体例として、総務省が名古屋地区で、約1,500台のタクシーに位置や速度、ワイパーの操作などを知らせるセンサーを設置し移動無線を活用して情報を収集した試験実績があります。
このシステムは、実情の的確な把握 と設備投資のコストが低いのが大きな利点です。中国では、北京オリンピックにあわせて北京市内の渋滞緩和のために本システムを試験導入しました。最近の例として、東北の大震災後の道路の復旧状況をサイト上で迅速に提示しました。実用化された商品は、ホンダの「インターナビ」などがあります。これは、インターナビ対応ナビゲーションシステムにより交通情報の表示とルート誘導を行います。なお、現在、約400万台の車に導入されているそうです。
これをGPS機能をもつ携帯電話でも応用できないでしょうか。観光地や繁華街のの混雑情報の把握などは可能でしょう。人間行動を時間的に把握できるので、もっと、斬新なアイデアが沢山あると思います。皆さんも提案してください。なお、車に通信機能を載せるのがプローブカーですが、携帯電話を車の中に持ち込めば、簡易なプローブカーになります。そんな携帯アプリはもうあるかもしれませんね。もし、アイデアやアプリがありましら教えてください。