「ずっとウソだった」の歌がヒット

昨日の夕方のテレビ朝日のニュースの中の特集で、斎藤和義氏のヒット曲「ずっと好きだった」の替え歌である、今回の福島の原発災害をテーマにした「ずっとウソだった」の歌が大ヒットしているという。このような社会問題を扱ったテーマは従来のメディアには載ることはない。特に、CMの巨大スポンサーである電力会社の怒りに触れるようなものはメディアの自主規制が働く。同じようなことが、25年ほど前に、RCサクセッションの脱原発をテーマにした「サマータイムブルース」が載ったレコードが、発売後に早々に中止になった。当時も大きな圧力が掛ったことは雑誌関係で論議があったそうである。四半世紀前に、今回の災害を予測しているようで背筋が寒くなった清志郎の歌詞は歴史に残るであろう。なお、歌の詳細はYouTubeのサイトを記してあるので聞いてください。
■「ずっと好きだった」http://www.youtube.com/watch?v=q_rY6y24NAU&feature=related、■「サマータイムブルース」http://www.youtube.com/watch?v=dVn0Aet0Bs8&feature=related
私の学生時代はフォークソングで社会問題をテーマにして、明日を良くしようという雰囲気があった。今日では、長期のデフレの影響からか、若者も内向きになってきている。ただでさえも、若者が社会のことに無関心になっているのに加えて、非難が集まっている記者クラブのためか、メディアも金太郎飴のような情報しか取り上げない。メディアの官僚化からか、メディアの自主規制も急速に進んでいる。そのようなことを若者が肌で感じているのか、学生らに聞くと「テレビは見ない」「新聞は取らない」「情報はYouTubeなどのネットから」というのが増えている。そんな折、菅おろしなどのの政治の報道を見ていると空しくなるのは私だけであろうか。政治家の自己の生き残りだけを考えているだけとしか考えられない。政治家の大義はどこに行ったのか。