メイドインジャパンの原点を訪問

本日から、福井大学で日本知能情報ファジィ学会(FSS2011)の大会が開催されます。北陸を訪れる機会に、訪れたことのなかった富山県へ足を伸ばしました。その際に、ゼミ生で、千葉大学大学院を経て5年前にYKK APに就職した島本(旧姓)さんに会いに行きました。10年前に大学の教授になって、初めて受け持ったゼミ生で、多くの思いれがある卒業生のひとりです。遠路から訪れたので終日アテンドをしてくれました。なお、本ブログを通じて彼女に感謝の意を表します。
その中で、ゴルフ場のような芝生の広大なYKK内にある地域の人たちに企業内容を紹介するセンターパークを訪問して、ファスナーの制作体験(写真、左側の道具を使うと右側の完成品に)をし、また昨年完成したという商品の生産過程全般を紹介する綺麗な展示施設も拝見しました。ファスナーという極めてシンプルな製品を愚直まで高品質に磨き上げ、圧倒的なシェアをもつ世界企業になったYKKメイドインジャパンの原点を見た思いです。展示から本当に立派な会社と実感しました。さらに、今日のグローバル企業から、ブラジルでコーヒー農園の経営にも参加しているようで、センターで本格的な美味しいコーヒーを頂きました。最近、彼女は商品評価の部門に移ったようで、拙著を渡し感性デザインの人間中心の考え方をその中に生かすようにと伝え分かれ、水もとても美味しかった黒部を後にしました。これから中堅の研究者に成長すると大いに期待しているので、大学の教授の経験と知識を利用して欲しいところです。
なお、本日の午後に口頭発表をして、明日、岡山に向かい、明後日に岡山理科大学で開催されている日本行動計量学会でも発表します。なお、昨年の広島大学でのFSS2010大会開催に対して、その実行委員の一人として貢献賞を頂きました。