NHK番組「広がるテレワーク」

NHKの昨夜の番組「広がるテレワーク」(午後7時半)を興味深く見た。営業担当者が、「直勤直帰」ができるようになって、営業部員が巡回できる会社が増えたと報告されていた。また、育児や介護などに時間を拘束される人には仕事を継続することが可能になるので良い制度らしい。しかし、中間管理職が部下とのコミュニケーションが悪くなってきていると感じているようである。営業やソフト開発(話題になっている徳島県と東京の間の事例も紹介された)などは適した制度かもしれない。
昔から提案されている制度であるが、技術的にも時代の雰囲気的にも違和感がなくなったのではないだろうか。もう少しで、ネットのクラウド環境が日常的になるとことは明らかであるので、まずは、個人でなく、職場から始まったと理解した。個人では、受講者がお互いに励ましあいながら学ぶテレワークの講座が紹介されていた。
テレワークを支援する技術としは、シンクライアントが紹介されていた。この用語をネットで検索すると次のように説明されている。また、テレワークの用語も同様に検索結果を引用する。
シンクライアント【thin client】
企業の情報システムにおいて、社員が使うコンピュータ(クライアント)に最低限の機能しか持たせず、サーバ側でアプリケーションソフトやファイルなどの資源を管理するシステムの総称。また、そのようなシステムを実現するための、機能を絞った低価格のクライアント用コンピュータ。
企業に高性能なパソコンが普及するにつれて、アプリケーションソフトのインストールやバージョンアップ、複雑化する一方のハードウェアのメンテナンスなどにかかる運用・管理コスト(TCO)が無視できない問題となってきた。
そこで、一般社員が使うクライアントコンピュータには複雑で高価なパソコンは使わずに、表示や入力など最低限の機能のみを持った低価格な専用のコンピュータを配備し、アプリケーションソフトなどの資源はサーバで一元管理することにより、運用・管理コストの削減をはかるシンクライアントの考え方が登場した。
現在、様々な企業が様々な形態のシンクライアントを提供しており、どのような設計が最適なのか模索している段階と言える。
なお、Oracle社のNetwork Computer、Microsoft社のWindows Terminal、Sun Microsystems社のSun Rayなどが代表的なシンクライアントである。
■テレワーク (Telework)とは、勤労形態の一種で、情報通信機器等を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くことができる形態をいう。また、テレワークで働く人をテレワーカーと呼ぶ。