「モノづくりの創造性」(海文堂出版)を上梓しました。

これまで、創造性については、ハウツウ的な本はありますが、きちんと、文献調査や実証的な研究をもとに平易に書かれた本がありません。
本書は、共著者の野口先生が行った、いくつかの思考実験をもとに創造性について実証的に解説しているのが大きな特徴です。
また、副題にもありるように、創造性を私たちの生活の中に取り戻し、豊かな人間的な社会を築こうということも述べました。最近では、そのようなことが可能となる社会環境になってきています。
創造性は、多くの研究開発に関係しているテーマですので、比較的平易な内容にしました。
野口先生は、これまで沢山の創造性に関する論文はありますが、本書が初めての出版です。その意味では、待望の書籍と言ってもいいのではないかと思っています。


●「モノづくりの創造性―持続可能なコンパクト社会の実現に向けて―」(海文堂出版)の書籍案内のサイト
http://www.kaibundo.jp/syousai/ISBN978-4-303-72727-7.htm

●概要
 本書は、いわゆるデザイナーという職業の人たちだけではなく、ひろく「生活者」を対象に想定して書かれたモノづくりの創造性に関する本です。ここでいう「モノ」とはすべての人工物を意味し、「生活者」とは、家庭の主婦や、いわゆるコンシュー
マーだけではなく、社会のためにそれぞれの持ち場で、社会に必要なモノやコトを作り出すために働き、そして受け取った賃金で買った生活資料をそれぞれの暮らしの中で消費しながら生活を維持している人たちや、そういう生活者の家族(すでにリタイアしたその親たちや、高校や大学などで学ぶ学生たちなどすべて)を含む人たちです。
 しかし、「モノづくりの創造性」ということばから想像されるかも知れない家庭の主婦や趣味人のためのアイデア発想手引き書ではありません。もちろん実生活でのヒントやアイデア発想の手引きになることも本書の目的の一つですが、本当の目標はもっと先の世界にあります。それを一言でいえば、モノづくりの創造性を、もう一度生活者の手に取り戻そうということです。
(以降、上記サイトを参照)