ePubによる電子書籍の規格統一

先週の1/19に、米Apple社が教育分野にiPadによる教科書を展開すると発表しました。その詳細は徐々に明らかになってくると思いますが、発表した電子書籍の『GarageBand』が教科書を制作するアプリのようです。それは、以前のPCを使わずにiPad 自体で作成できると言れているiPad アプリ『Book Creator』の延長線上のアプリではないかと推測されます。教科書が簡単に制作できるとなると学校教育分野に限りません。企業の教育や製品の電子マニュアルにも応用できます。
ここで用いられているのが、電子書籍を統一した注目のePubの仕様と言われています。ePubは米国の電子書籍関連団体、国際電子出版フォーラム(IDPF)によるオープンな電子書籍の規格です。英語圏を中心に利用が広まってきましたが、日本の総務省が支援して、2011年に公開した最新版で日本語に正式対応し、つまり縦書きにも対応したので、国内でも注目を集めています。これまでバラバラの規格が全世界的にも統一に向かっているとなると、電子書籍が飛躍的に普及するようになると推測されます。米国では電子書籍がとても普及しています。
日本でも、古典といわれる手塚先生の作品を代表に多くの漫画本が電子書籍化され、急速に普及し始めています。漫画本というのが、いかにも日本らしい普及の仕方ですが。電子書籍は、ソーシャルネット化するという大きな特徴があります。文章の本でしたら、アンダーライン箇所に賞賛した人達が何名いるかがわかるというよなことも始まっています。アマゾンのコメントのように、多くの書評も本に付いてきます。みんなでひとつの本を読んでいるという感覚ですね。電子書籍は従来の本の概念を越えて新しい展開が始まりつつあります。そこに新たなビジネスチャンスがあるということになります。