アフェクティブ・コンピューティングとIndustrie4.0、Web3.0

「affective computing」は、人間の感情や情緒に関係するコンピューティング分野。MITのメディア研究所で幅広い研究が行われているという。元工学院大学の椎塚久雄教授によると、人工的な感性や感情を扱う分野と述べている。つまり、「感情に関する、感情から生じる、あるいは意識的に感情に影響を及ぼす、コンピューティング」ということようである。それが実現できれば、デーブラーニング中心の人工知能の分野も新たな進展があるものと考えられ。しかし、感性(感情)そのものが、まだ完全な理解されていない分野であるため、なかなか難しいともいえる。
椎塚先生は、さらに、アフェクティブイノベーション協会―Affective Innovation Association(AIA)―の設立も進めている。
第三次人工知能ブームで、2016年1月に閣議決定された2016年度から5年間の科学技術政策の基本指針「第5期科学技術基本計画」の中で、Society5.0を提唱している。
Industrie4.0があくまで高度情報技術による”産業”の革新、それによる労働生産性の向上と国力の向上に注目したものですが、Society5.0は、そうした高度情報技術がもたらす新しい価値を伴った新しい社会、すべてがネットに繋がってAIやBigDataによってインテリジェンスを有している社会で人間が豊かに暮らすという超スマート社会を実現するための手段としてなすべきことの総称とのことである。
これに関係するものとして、Web3.0がある。誰でもが使うことのできるウェブアプリケーションである。その中核となるのが、人工知能である。