統計学のブーム到来

統計学の本は、専門書の定番である。それが何故、急に、ブームになったのか、…。
その魁が、今年の1月に刊行された、入門書「統計学が最強の学問である」(西内 啓、ダイヤモンド社) が、6月までに26万部を売り上げたことが挙げられる。また、昨年から、「ビックデータ」という流行語も一般の人にも知れ渡るようになったことも要因であろう。なお、この入門書は、定石の統計学の「歴史」から始まっているので、読者には入りやすい。
そのような背景から、7月3日放送の「NHK-クローズアップ現代」で、「数字のカラクリ・データの真実 〜統計学ブームのヒミツ〜」が放映された。その一部を下記のサイトから引用すると、
『…、都心の書店では統計学コーナーまで設置され、公開講座にはビジネスマンを中心とした受講生が殺到。そして、統計学を使いこなす「データサイエンティスト」と呼ばれる専門職は「最もセクシーな(魅力的な)職業」だとして、多くの企業から引く手あまたの状況だ。一体、人々は何を統計学に求めるのか。…』
西内氏の本を読むと(31頁)、IBMを筆頭に、マイクロソフやデータベースのオラクル、NTTデータも、最近、統計学に関係した会社の買収や人材の採用を活発化しているという。この分野を「ビジネスインテリジェンス」とも呼ぶそうである。
上記の西内氏の本を読み始めたが、その内容を完全近く理解するためには、下記の書評でも読者が述べているように、統計学の基礎と多変量解析の知識が必要である。
その参考になると思うのが、私が9月13日に予定している下記の多変量解析のセミナーである。学部生や院生に多変量解析を教えていて、これまでの反省から座学では理解できないと感じ、私の制作したエクセルのソフトで、ガンガン練習問題を解きながら理解する方法を採用しそれが好評であった。5月に、スマホを製造販売しているS社の開発者らに、この方法で指導したら、やはりとても好評であった。これは、自動車学校と同じで、統計学も身体的に理解することが必須であることを示している。なお、セミナーに参加できない場合は、下記の拙著を参照。

統計学が最強の学問である(西内 啓) 2013.1 書評と読者の声
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2699
http://book.akahoshitakuya.com/b/4478022216
クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3375.html

★人材不足で“取り合い”は必至データサイエンティストなる職種(2014/1/8に追記)
http://diamond.jp/articles/-/16193?page=2

セミナー『Excelで学ぶ多変量解析 [実習/体験版解析ソフト付』』
http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20130913-0009&date=201309
●エクセルによる調査分析入門(海文堂出版)
http://www.kaibundo.jp/syousai/ISBN978-4-303-73091-8.htm