IoTによるサービス化・・・・・「インダストリー4.0」/「第4の産業革命」

2015年5月28日(木)放送に放送されたNHKクローズアップ現代」で、「新・産業革命?“モノのインターネット”の行方」の特集があった。“モノのインターネット”革命で、これからが、モノづくりに、どのような革命が起こるかがわかりやすく解説している。
ゲストの森川博之先生(東京大学先端科学技術研究センター)の説明が端的でわかりやすいので、一部を引用する。詳しくは下記のサイトを参照してください。
さらに、民間企業主導でモノのインターネットの標準化が進んでいる。GEなど大手5社は企業連合を結成。かつてパソコンの世界でウィンドウズが勝ち得たように、モノのインターネットの基盤となるシステムを世界標準にする活動を始めましたという。
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●ありとあらゆるものがネットにつながる どんな所から今、変化が起きようとしている?
ひと言で言うと、われわれの身の回りの結構地道なところから、じわじわと起こっていくというふうに思ってまして、一例を挙げると、例えばごみ箱、われわれの公園にあるようなごみ箱にセンサーを付けることで、ごみの量が分かると。それによって回収するタイミングが分かっていくとかですね、それも1つですし、あとは水道管のモニタリング、水道管が漏水してないかどうかを検出してあげて、アラームを発出するとか。
あるいは橋ですね、橋の老朽化が問題になってますので、橋の安全性というものをデータを集めて把握するとか、あとは例えば水田での水の量を生産者の方に、センサーから得られたデータで教えてあげることによって、その生産管理を効率化していくとかですね、かなり地味な所から地道にじわじわと入っていくっていうふうに感じてます。

●ビジネスのもうかる柱、これからはデータをベースにしていく?
おっしゃるとおりで、恐らく「サービス化」っていうのがキーワードになってきます。お客さんにものを売って、お客さんがどういうふうに使ってるのかっていうデータを集めることによって、新しい製品開発とかですね、あるいはお客さんに対して新しい価値を提供すると、そういう形で、今までは製品を売りっぱなしだったわけですけれども、これからはやっぱりお客さんのニーズも踏まえたうえでサービスとして製品を提供していく、そのような形に進んでいくと。それは、今までは人がやってたわけですね。
この製品がいかなる形で使えるのかっていうのは人がやってたわけですけども、お客さんのデータが入ってくるようになり、それによって新しい、今まで分からなかったような新しい価値をお客さんに提案することができるのではないかと、そういうふうに時代が変わってきてるというふうに思ってます。
(モノを売るだけではもうからなくなってきている?)
おっしゃるとおりで、差別化ができない。
製品だけだと、モノだけだと、いろんな人たちが同じものを作れるようになってしまいますので、そこでお客さんのデータを集めて、お客さんとしっかりした関係を築いて、そこで囲い込むというんですかね、そういった形でお客さんに価値のあるサービスを提供していく、そういう流れに今現在、進みつつあるように思ってますので、サービス化というのが1つのキーワードだと思います。
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●「新・産業革命?“モノのインターネット”の行方」の特集
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3659_1.html