操作履歴データの階層的グラフ化分析手法の提案

院生の岸本君の修士論文の一部ですが、本タイトルの内容を第6回日本感性工学会春季大会でポスター発表をします。彼の前半の研究成果は、共著「PowerPointによるインタフェースデザイン開発」(工業調査会、2009)で詳しく説明されていますが、その成果である操作履歴データを書き出すテンプレート(昨年よりホロンクリエイトから発売中)に関して、企業側から、その履歴データを分析する手法が欲しいとの強い要求がありました。従来のユーザビリティ評価では誤操作・停滞の箇所を抽出するのに録画した画像を目視で解析するという気の遠くなる作業でした。したがって、数人の解析がやっとというのが現状でした。岸本君のアイデアの提案手法は操作履歴データを階層的に解析することで、その作業量の半減だけでなく統計的な解析も可能となりました。その内容を学会でポスター発表(デモ実施)します。エクセルで解析するソフトも開発していますので、近々、そのマニュアルとソフトを前述のホロンクリエイトから入手できるようにします。なお、今後は、企業の実務にどれだけ適用できるかの検証とその改善を進めたいと思っています。