操作用語と使いやすさ

拙著「魅力的なインタフェースデザイン」でも書きましたが、現在、文字の重要性が再認識されてきています。特にメモリーの普及により、複数の手続きをひとつのボタン(例えば、「あたため」等)で実行できるようになると、その実行内容を短い文字で表現するのが難しくなってきています。つまり、5文字程度で理解してもらうことが無理なものも当然でてきます。その際は、今日、大容量メモリーと大画面が普通になってきているので、取扱説明書の一部を製品に取り入れ始めています。その方法を大別すると、「これは何?」のガイダン、「これを使いたいけど、どのように?」のヘルプ(Q&A)です。導入が顕著な前者は難しくないのですが、後者はかなり難易度が高いです。そのような中、三菱電機の新製品のエアコン・霧ヶ峰ムーブアイのリモコンで「快適セレクト」という名称にて、このヘルプを提案(セールスポイントで広告)しています。2年前のゼミ生(走君)の卒研で指摘した問題点も解決しています。これから、いろいろなヘルプの提案が出てきそうです。その先駆者としては、キヤノン複合機プリンターのナビ機能でしょう。
このような背景から、2月22日に大阪で、企業の取扱説明書の担当者を前にして、これまでの私たちの研究成果を講演する予定です。その報告は、後日、本ブログにてアップします。