インタフェースは、CUI→GUI→IUIの「直感」へ

日本デザイン学会春季研究発表大会(6/25)のオーガナイズドセッション、大きな講義室が満席になるほどの盛況でした。パネリストの発表の間、聴衆からのツィッターが表示するようにしましたので、活発な質疑になりました。参加の皆さん、ありがとうございました。
テーマ「直感的なインタフェースデザインとその評価」の企画は、昨年の長野大会で、巷で大きな話題になっていたiPhoneiPadなどに関する発表が、デザインの学会なのに皆無であったことからです。長野から帰りの新幹線の中で安斎氏(三菱電機)と熱く討議をして、それらの製品の背景にあるのは直感であろうと結論になりました。東海大学の広川先生も加ってもらい、なにはともあれアンケート調査と文献調査からスタートしました。情報技術に関するヒアリング調査からも含めた分析結果を踏まえて、佐伯先生の認知モデルをベースにしながら、仮ですが、その定義までまとめました。詳しくは、後日、私のホームページにアクロバットデータでアップします。
司会の土屋先生(法政大学)が、最後にまとめてもらった次の説明が気に入りました。インタフェースは、再生(CUI)→再認(GUI)→直感(IUI)へ進むという結論です。従来は、三番目は「マルチモーダル(MMUI)」でしたが、どうも技術的用語ですので、デザイナー側としては違和感を持っていました。今後は、この「直感」を用いた流れで普及させて行こうと決意しました。もしこれが一般的になりましたら、このブログ記事を記憶しておいてください。なお、CUI:Character-based User Interface, GUI:Graphical User Interface, "IUI:Intuitive User Interface"