Snow Peakと経験価値

日本の新潟県三条市に本社を置くアウトドア総合メーカーおよびそのブランド名(Snow Peak )の人気が凄い。世界に先駆け、「オートキャンプ」のスタイルを生んだ会社として知られるが、それに留まらず、近年はキャンピングオフィス事業、複合型リゾート事業、ワーケーションの推進などに力を入れている。最近では、アメリカにも進出しつつある。

三代目の女性社長はファッションを学んだ経験から、キャンプ用の服のデザインと販売も行っている。少し高いが素材が良くて長持ちするという。これはジャンルは少し違うがワークマンとも類縁かもしれない。

昨今のアウトドア―やキャンプのブームから、人気のユーチューバーも多い。そのような背景があるから、沢山のスノービーカーというファンが生まれている。経済学者のシュミットは、経験価値を5つの戦略的モジュールに分けて定義しているが、その中の後半の二つのどれかに、スノービーカーは分類されるであろう。経験価値(キャンプ体験を売っている)を実践しているのが「Snow Peak」という会社なのではないか。下記の公式サイトを覗くと、商品と同じぐらいのスペースで体験のプログラムを紹介している。

④Act (肉体的経験価値とライフスタイル全般で得られる価値) → 顧客の身体的な変化や、実際のライフスタイルへ訴求する。

⑤Relate (準拠集団や文化との関連付け) → 同じサービスに関わった人同士のコミュニティの中で交流することにより、仲間意識を芽生えさせること。人間の所属欲求に働きかけ、共感を波及させやすくする。

スノーピーク * Snow Peak

SEM (戦略的経験価値モジュール) – BLOC NATION ラボチームブログ