日本の工芸を元気にする会社(中川政七商店)

7月8日放送のテレビ東京系列「カンブリア宮殿」で紹介された1716年奈良晒の卸問屋として創業して以来、人の手によって生み出される「工芸」を大切にしてきた中川政七商店の活動が興味深かった。

最も興味深かったのが、13代目の社長の中川政七氏が、地域の工芸品の発掘し商品化するだけでなく、衰退する地域産業の再生まで経営の視野を広げているところである。地域の生産プロセスのサプライチェーンが、その中の一つでも廃業すると全体が廃業することになるという現実がある。その解決策が「産業観光」というアイデアである。国の推進する地域振興とは異なって、観光と言うビジネスをベースに地域産業と消費者を結びつける体験価値を含んでいる。

■番組紹介から引用すると、

「日本の工芸がいま窮地に立たされている。伝統工芸品の出荷額は、1983年をピークに5分の1にまで減少。さらに、高い技術を持つ職人たちの高齢化と後継者不足は深刻な社会問題となっている。そんな暗いニュースが漂う工芸品業界にあって、いま旋風を巻き起こしているのが生活雑貨の人気店「中川政七商店」。安価な海外製品が台頭する業界にあって、日本独自の伝統的な技法を生かした便利で高品質な商品を作り上げ、客からの絶大な信頼を集めている。日本各地に眠る質の高い工芸技術を発掘し、各地域を代表する人気ブランドに生まれ変わらせてきた中川政七商店。工芸大国ニッポンを取り戻すために奮闘する13代目が取り組む新たな挑戦を追った!」

★詳しくは、下記の動画もあるサイトを参照ください。

2021年7月8日 放送 中川政七商店 13代 中川 政七 (なかがわ まさしち)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京

 

テレビ東京『カンブリア宮殿』に登場しました|中川政七商店 公式サイト