大阪ダブル選挙と若者の投票行動

昨夜の大阪のダブル知事選挙で橋下氏の指揮いる大阪維新の会が圧勝した。民主党への国政への期待が崩れて、国民の不満が燻っているためか、既成政党の相乗りも重なって、大阪維新の会への期待が高まったと考える。選挙結果の分析はメディアが報告するので、それに譲るが、その中、市長選挙は60%を越える投票率であったことが、私としては注目したい。メディアの報道で、今回、若者の投票率が上がったとの話があった。選挙前に、大阪の某大学の学生で、学生に投票を呼びかける活動がネットの記事にあった。ご存知のように、選挙での若者の投票率ははなはだ芳しくない。民主主義の基本は投票であることを、高校までの教育で強く教えられていないのではないかと危惧している。
年金制度や高齢者医療などに、政府は多くの予算を費やしているが、それは高齢者の高い投票率があることが背景にある。農家への数兆円の保護策も、農家の投票行動が組織的で、かつ、高い投票率もその遠因である。したがって、投票率の低い若者は、政治家にとっては、存在しないのと同じで、彼らのための政策を本気で立案することはない。それが若者の政治不信を招いているのだが、若者自信の責任の方が大きい。もし、若者の投票率が前回と倍になっただけでも、政治家は脅威に感じる。民主主義において最大の国民の意思の表現は投票であり、それによって、政治も変えることができることを若者たちは自覚する必要がある。
私も、講義の際に、民主主義の基本は投票であることを強く強調している。来年は衆議院選挙の可能性が高くなってきた。そのときは、学生たちには、ソーシャルネットやツイッターを用いて、みんなで投票しようという運動を行なうように話している。デマのチェーンメールはいけないが、「みんなで投票しよう」というチェーンメールは推奨されると考える。投票したい候補者がいなくても、白票でも結構だと思う。なにはともあれ、投票所に行き、若者の投票率を上げることが重要である。このブログを読んだ若い人達は、この内容に賛同して行動して欲しい。