コラボレーション

企業時代に携帯電話やカーナビなどのインタフェースデザインを担当し、その部門の責任者として製品開発に行った。製品が情報機器に移行するにつれて、持ちやすさや押しやすさという物理的なインタフェースではなく、わかりやすいなどの認知的なインタフェースになった。今後は、すべての製品がネットワークに繋がれる時代になる。企業時代では、インタフェースデザインを設計論として研究できなかった、大学の研究者となって、きちんとしたその設計論研究をはじめている。そためにプロトタイピング手法や操作解析手法の開発、インタフェースデザインの教科書も出版した。
情報通信ネットワーク技術となると専門外であるので、その専門の研究者とのコラボレーションが必要となる。その技術は日進月歩なので、大学の先生方で最新の知識を学んでいるのは数少ない。そうなるとどうしても若い先生方となる。また、設計論の研究対象はアプリケーションが中心となるので、それに詳しい研究者は数がさらに少なくなる。そんな折、昨年初秋の広島大で開催されたFSS2010の大会で、拙著の読者というご縁から、近畿大学工学部の加島先生と知り合いになった(詳しくは昨年9月末のブログ参照)。
目下の研究テーマは、何度もこのブログで述べている「直感的なインタフェースデザイン」である。私が知りたい情報や知識を加島先生がもっているので、コラボレーションの相手としては最良である。また、話していてもとても楽しくなる明るい先生である。物事は補完的な関係が好ましいので、私が一方的に教わるのではなく、私から教えることも心がけなくてはと思っている。今年還暦なので時間は限られているが。
父親と娘のような年齢関係であるが、いろいろと娘から教わっている、さらには、私のゼミ生らの指導もして頂いている。少し甘えすぎているとも思っているが、・・・。もう少しきちんとした研究をするために、加島先生も研究分担者になってもらい来年度の科研費を上記のテーマで申請した。
ところで、翌日に山口大学での支部大会での私の発表内容の報告などを兼ねて、22日に近畿大学に伺った際の三年ゼミ生らとの写真を下記に添付する。上記の発表以外でも、その三年ゼミの賀川君(写真左二番目)が制作したゲーム攻略テクニックのiアプリを見せてもらった。また、私のゼミ四年生が申請した経産省主催のキャンパスベンチャグランプリ中国に応募した内容のパワーポイントを紹介した。その際に、学生から電話があり、準優勝というべき優秀賞(賞金20万円)を受賞したという報告があった。年末であったので、納会ということで、その後に皆と会食した。なお、写真の左が伊藤君で右が松井君である。後日、本ブログを見たら、コメントしてくれるように写真の学生諸氏にお願いをしたので期待している。
Merry Christmas for Everyone !
(追伸// 伊藤君、賀川君、松井君、コメントありがとうございました。)