2011-01-01から1年間の記事一覧

化粧品の雑誌に寄稿

化粧品雑誌「Fragrance Jornal」の3月号(http://www.fragrance-j.co.jp/magazine/fragrance.html)に「感性工学からみた化粧品パッケージデザイン評価」と題して寄稿しました。企業の研究者が読む雑誌です。その冒頭に書いた内容を少し要約して記します。…

テクニカルコミュニケーション(TC)

3/11の大震災が起こり報告が遅れましたが、2/22に大阪で開催された「ヒトとモノと情報の新しい関係(テクニカルコミュニケーションの明日を探る)」セミナー(http://www.kiis.or.jp/trn/tw/forum.htm、参加者約80名)で、「操作用語の意味と取扱説明書」と…

相同モデルによる人体寸法

2月25日に東京の秋葉原で開催された人間生活工学研究センター(HQL)主催の「相同モデル活用セミナー」の出張報告(私は人間工学専門家の資格を持っています)をします。人間工学といえば、人体寸法計測が大きなその歴史のひとつです。戦後、駐留軍の住宅を…

日本語と英語

指導した院生の酒井君が、来月から新社会人として、小型ヘリコプターの世界的な技術をもつヒロボー(株)に入社します。その前に、修士論文を投稿論文する予定です。そのため、昨日、彼と一緒に最終原稿の校正をしました。本文の方は、今月末までに修正箇所…

感性研究者の卵の来校

呉宮原高校の藤井知奈美(写真右側)さんが来校しました。本ブログのコメントに「感性工学と人間工学の違いを教えてください」(2月)と投稿がありました。その相違を解説した後に、今月、信州大学の感性工学学科に合格したと朗報メールがありました。近く…

「自助、共助、公助」の視点からのデザイン

昨日の卒業式は、3/11に発生した東北関東大震災で被害になられた方々への黙祷から始まりました。世界中の人々からの多くの支援が寄せられていることをマスコミを通じて報道されています。この大震災に向けて我々ができることは、「自助、共助、公助」の視点…

猪子寿之氏と人間中心設計

昨日の札幌からの帰路の飛行機の中で、最近マスコミに露出度が高くなっている、同じ東大卒のホリエモンとよく比較されるチームラボ社長の猪子寿之氏の紹介映像を拝見した。テレビ番組の朝ズバやたけしのテレビタックルなどて知っているとは思いますが。彼はI…

科研費研究の会議で札幌市立大学へ

「研究課題名:インタフェースデザインにおける視覚的使いやすさ感の研究」についての報告と検討を行なうために、研究代表者の酒井教授の札幌市立大学デザイン学部に出張しました。今し方、広島に戻ってきました。前半には、本件に関する本学の修士論文2件…

第6回日本感性工学会春季大会の参加報告

標記の大会が、九州大学大橋キャンパスで3月3日〜4日間開催されました。本大会の初日に、下記の院生1名とゼミ3年生3名がポスター発表を行ないました。ゼミ生3名は質疑に苦慮した雰囲気も見られず立派に発表していました。学生らは両日の発表にも殆ど聴…

デザイナー育成事業での講演、修論の公聴会

先週の建国記念日(2/11)に、東京の六本木にあるミッドタウンで、企業の若手デザイナー向けに「デザイン実務1・評価と解析」と題して講演してきました。外は大粒の雪が降る中にも関わらず、熱心な30名を超える人達に、少し難しい話を3時間行ないました。…

カプセルホテル・9hとプロダクトデザイナー

京都寺町店に2年前にオープンしたデザインカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」の誕生過程の番組を飛行機の中で見ました。秋葉原のカプセルホテルを経営していた父親の急死で、その息子(油井啓祐社長)が投資会社を退職して、五億円の負債にも関わらず…

富士フィルムと富士ゼロックスからの訪問

昨日1/27に、富士フィルムと富士ゼロックスからの4名の研究者が来校しました。最近、富士フィルムと富士ゼロックスの両事業会社が富士フィルムホールディングスに統合になり、その背景の下、「感性技術部会」を立ち上げたので、本感性デザイン学科に訪問の…

博士・公聴会のご案内

学位論文の研究支援を行なっている本学の関口彰先生の博士論文の公聴会が下記の日時で開催されますので、ご案内します。なお、拙著「ラフ集合の感性工学への応用」(海文堂)の6章と7章で紹介した可変精度ラフ集合の応用研究を下記の題名でまとめました。…

操作用語と使いやすさ

拙著「魅力的なインタフェースデザイン」でも書きましたが、現在、文字の重要性が再認識されてきています。特にメモリーの普及により、複数の手続きをひとつのボタン(例えば、「あたため」等)で実行できるようになると、その実行内容を短い文字で表現する…

無自覚過程とデザイン

新年明けましておめでとうございます。さて、年末年始にお餅を食べながら「無自覚過程」(無意識よりも広い用語)の本で有名な下條信輔著「サブリミナル・マインド」(中公新書、1996)を読みました。実験心理学者の視点からの実証的内容で、無自覚過程を比…